B+ 絵本研究会 絵本の作り手2013.7

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日本図書設計家協会 The Society of Publishing Arts
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 絵本は、誰が、どんなふうに作っているの?
 制作の「舞台裏」をのぞいたら、今までとはちょっと違った
絵本の見方ができるかも知れません

003/金 斗鉉が描いた、日本の60年

003/金 斗鉉が描いた、日本の60年

金 斗鉉=絵 道浦母都子=文 福音館書店刊

昔を懐かしみつつも、未来へのメッセージを克明に描いた
老若男女がともに楽しめる大型絵本が刊行直後から好評増刷中!
その制作における熱い想いとは……


kim03.jpgkim03.jpg今年の2月に福音館書店から出版された大型絵本『ふるさと60年~戦後の日本とわたしたちの歩み~』、刊行からふた月で早や3刷とのこと、おめでとうございます。まずは、この本を刊行されるまでの経緯をお聞かせください。

金:元々は愛知万博(2007年開催)の日本館のエントランスを飾るパネルとして描いたものだったのね。その後、福音館書店に売り込みに行ったら、創立60周年記念出版ていう企画で採用されたんだけど(編集会議で一発OK、これって初のことみたい)、道浦母都子さんが「戦後の時代をたどる家族のストーリー」を作って、それに合わせて新たに登場人物を描いて、原画も修正して、違う年代の絵も追加して……と、足掛け7年にわたる作品。僕にとっても質・量ともに今までにない大作の絵本になった。原画が70×130cmという大きさの水彩画なので、判型についても担当編集者ががんばってくれて、本当はもっとデカかったんだけど、それでは流通や梱包が難しいってことでこのサイズに落ち着いた。描き込んだ人物の表情がギリギリ分かる大きさで。

1946年から96年、そして「未来へ」と、ひとつの町の変遷を定点観測した9見開きを中心に、「メンコ」「ベーゴマ」「ヨーヨー」など、その時代の子どもたちの遊びや、「ダッコちゃん」「貸本屋」「獅子舞」など、流行や風習までも詳細に図解した、庶民の風俗史的な絵本でもありますが、そもそもこの町のモデルはあるんですか?

金:モデルはないよ。すべて想像で描いた。建築に詳しい人に「これだと建築法上矛盾があるから」とか指摘されて調整した箇所もあるけどね(笑)。韓国と日本、二つの祖国に共通する自分の心象風景ということになるのかな。

どのような読者層を考えられたのでしょうか。

金:当初は編集者も僕も中高年が懐かしむような作品と思ってたんだけど、刊行してみると、まさに老若男女、様々な層からの反響があったのは嬉しい誤算、苦労が報われた感じだね。

移り変わっていく町の姿にはどういう意図を込められたのですか?

金:この町の変遷のポイントのひとつは右下の川かな。経済成長とともに、やがては埋められて暗渠になった川が、現代~未来で蘇るの。これは僕の故郷・ソウルで実際にあった事。ソウルの人も、経済的な発展はありがたいし、埋め立てた上に通ってる高速道路の恩恵も受けていたけど、やっぱり昔親しんだ川が蘇ってほしいって思ってたみたい。そういうことって、いま日本でも大事なテーマだよね。単なる自然回帰ではなくて、文明と自然環境の有機的な融合を僕なりにメッセージしたものなの。その答えのひとつを「いまから未来へ」の見開きで表したつもり。

視点がロングになって、常に左下を大きく占めていた神社の位置が畑になりましたね。

金:それが2つ目のポイント。かつて関わった登校拒否児の女の子が、農作業の経験をした後の感想が「土をいじると気持ちが真っすぐになる!」と言ったことを思い出し、菜園の風景をぜひ未来の場面に描いておきたかった。昔から人々が集う場だった「神社」は、もちろんちゃんと活きているんだけどね。
懐かしさだけに終わらない現実の姿と、それを超えた未来への願いを表現したかった。

昨年の大震災によって、大きく変わりつつある生活の価値観と連動していますね。

金:この本の企画は震災よりはるか以前のものだけど、僕の描いた「未来に託す想い」が、震災以降の多くの人々と共有できたことが、この本の反響にもつながったんだと思う。僕自身、地盤の液状化で自宅が傾いちゃって、未だ困難な状況という住宅事情を抱えてるから、気持ちは複雑なんだけど、読者には前向きなメッセージとして伝われば幸いだと思う。

さいごに、何か制作秘話とか逸話などがありましたら。

金:この作品は、実は、多い時にはアシスタントが5人で着色をしてるの。まあ、「上手下手」は仕方なくて、結局あとで描き直した箇所もかなりあるんだけどね(笑)。でも、この場を借りて手伝ってくれた皆に感謝したいと思います。
それと、どの時代にも主人公の家族がどこかにいるから、探す楽しみがあると思う。子どもはその時代特有の遊びをしてたり、大人は買い物してたりね。さらにオマケで、同じ猫が必ずどこかにいるの。『ウォーリーを探せ』のような楽しみ方で、読む人が遊ぶように読んでいただけたらいいなと。

最初は神社の裏にいた白い猫ですね。僕も改めて探してみます。今日はありがとうございました。ほんとうに大人にも子供にも読み応えと見応えのある絵本ですね。どんどん増刷されて、記念碑的なロングセラーとなることを祈っていますよ。

聞き手:常松靖史


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祖父母と孫の対話から始まる、戦後の日本の復興と人々の暮らしの物語。「うさぎ追いしかの山…」のふるさとの歌から、遠く懐かしい時代の思い出へとつながっていく。

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1946年のとある村、終戦から一年、貧しいなかにも、のどかで平和な日常が戻っているようすが描かれている。荷車、牛車、自転車、オート三輪と、新旧混じった様々な乗り物で荷物を運ぶ男たち。井戸端で洗濯をし、店で買い物をする女たち。神社の境内で野球をし、紙芝居を見、川で魚取りをする子供たち……人々の、生き生きとした暮らしが始まっている。

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1976年、高度経済成長後のすっかり様変わりした町のようす。遠くの山並みにも住宅地が拓け、高速道路が開通し、汽車は新幹線に、人々の乗り物も自動車とオートバイに変わった。かつての郵便局はファストフード店に、並びには学習塾と家電量販店。そして、子供たちが魚取りをしていた川は埋め立てられて駐車場になってしまった。

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1996年、バブル期を超え、新たな価値観の元でエコロジカルな町に生まれ変わったようす。高層ビルや現代的な公共施設が密集しているが、緑も増え、川が蘇った。生き生きとした、地域の暮らしが戻った新しい町の姿。

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いまから未来へ。視点がややロングになり、かつての町が、公園や畑や森の緑に囲まれているようす。川も、みなが安全に遊べる施設として再開発され、文明と自然が融合した憩いの空間となっている。金さんにとっての未来の理想郷の姿なのだろう。



kim02.jpg取材中の金斗鉉さん。本作品が完成するまでの、長年の想いを熱く語っていただいた全国の書店で発売中。
ネットでのご購入はこちらから

金 斗鉉(きむ とうげん)
1953年、韓国ソウルに生まれる。はじめて日本人の母親と来日した際、「鉄腕アトム」「怪傑ハリマオ」や少年週刊漫画の付録などが、9歳の少年をとりこにした。18歳のときに日本に移住。広告代理店でグラフィックデザイナーを経て、フリーランスイラストレーターに。
著書に『絵本イラストレーション入門』(新星出版社)、『最新イラスト・カットの辞典』(主婦の友社)、『水墨・墨彩画で風景を描く』(誠分堂新光社)、絵本に『ヌリマースペンキ店』(日本キリスト教団出版局)、『よるのおさんぽ』(講談社)、『かぐやひめ』(小学館)、『サンガイ ジウナコ ラギ』(ディヨの本)など多数。
個展は1983年から「渋谷パルコGALLERY VIEW」「銀座 ギャラリー21+葉」「吉祥寺 伊勢丹」「西武 銀糸町」「西武 三軒茶屋」「京都市国際交流会館」「ギャラリー・エフ」「オキュルス」など多数。日本各地の博物館、展示館など約70カ所のイラストレーションを制作。本書は2005年の愛知万博の「長久手日本館」(日本国政府・経済産業省)のために描いたイラストレーションをベースに制作。日本の移り変わりを描くことは、発展の陰に失っていくものに気づいたからである。
ライフワークとして「絵が描けない人のためのワークショップ」「幼稚園の先生とお母さんのための絵の教室」を開き、また、2008年から毎年ネパールの子どもたちへの絵の指導をしている。
日本図書設計家協会会員。浦安市在住。

道浦母都子(みちうら もとこ)=文
1947年、和歌山市に生まれる。現代歌人協会会員、日本文芸家協会会員。


002/電子書籍絵本『おれはとら』

002/電子書籍絵本『おれはとら』

宮澤ナツ=作&絵 清水佳子=デザイン 田城 緑=編集

絵本は「紙」で出さなくてはという思いもある一方で、
敢えて「電子書籍絵本」に本気で向き合った。
そこから得られたものは何か──

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この絵本の企画自体は、今年1月頃から始動していた。しかし3月11日の震災を境に事情は大きく変わった。震災のニュースを見ては泣き、しばらくは何もできずに苦しんだという宮澤さん。それが過ぎ、自分ができることをやらなくてはと、それまでのラフを練り直した。もともとのストーリーは変わらないが、視点を変えた。

手の平サイズのモノクロラフを見せていただいた。『おれはとら』絵本の原型だ。ここから完成に向かうまでに、編集者、デザイナー、恩師など多くの視点からアドバイスを経て、だいぶ変わってきたという。「みんなにつっこまれると、新たに見えてくるものがたくさんあるんですよ」。
たとえば、とらが「そとにでたくなった」という表現に対し、そもそも猫に家の外とか中とかっていう概念はあるのか…言われてみればそうかもしれない。なにしろこの本は最初から最後まで猫の視点なのだから。絵本は架空の世界だが、その世界の中では少しの矛盾もあってはならない。宮澤さんの普段の仕事でも、依頼されて描くイラストと、絵本や挿絵とはバックボーンの大きさが全然違うと言う。「例えば中央アジアの昔話の挿絵ひとつ描くのでも、時代背景から、人々がどんな服を着て、何を食べていたのかを知らなくては、それは嘘の絵になってしまうんです」
さらに宮澤さんは言う。「もっとも辛い場面がどうしても描ききれなかった。逃げてしまったんです。子どもが見たら、わからないでしょうね」。それを聞いて、私だったらどうしただろうか、逃げない方法はあったのだろうか…こちらが考えさせられる場面だった。

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『おれはとら』本文より

普段から仕事とプライベートで交流のある宮澤さんに、電子で絵本をやってみないかと最初に持ちかけたのは清水さんだった。
電子書籍は出版も簡単だし、紙を消費しないエコな側面があるが、著作権侵害の問題も実際に出てきているため、権利を守る側としては微妙な存在なのだ。しかも、電子書籍の普及によって仕事が減少するかも?という怖れも抱いていた。しかし怖がってばかりでははじまらない、闘うにはまず敵を知ることからと開き直った。
紙の本は数多く手がけてきた清水さんだが、電子書籍は初めての試み。わからないことだらけのストレスと闘いながら、手探りでの制作だった。電子書籍データ「e-Pub」を、ビューアーアプリ「iBooks」で見た段階で、大きな壁にぶちあたった。デフォルトではページごとに白フチになる。したがって見開きの絵のノドにも余白が入りこんでしまう。これは絵本にとっては致命的だ。何としても見開き断ち落としを可能にしなければならない。有効な情報を得るために、清水さんは数々の電子書籍セミナーにも参加した。事情を知ったある講師から、まだ珍しいというタグを教えて貰った。しかしそれだけではうまくいかず、自分でも他からタグを探し、ここだと思われる箇所をコピペし、何度も試作した。「もともとHTMLとか全く疎い人間ですから、それはもう…30~40個ぐらい失敗作ができましたよ」。

orehatora_T-shirt+.jpgチャリティーグッズ。Tシャツは色・柄バリエーション有り。この他に2サイズのエコバッグも
電子書籍に対する挑戦だと意気込んでスタートしたが、伝えたいことを多くの人に、受け取りやすい形で届けたい──その気持ちは紙も電子も同じである。はっきり言えるのは、紙と電子は流通そのものが違うメディアであること。その各メディアの可能性の中で、あらん限りの情熱をつぎ込むのが、作り手としての使命なのだ。このプロジェクトは着地点ではなく、出発点である。

こうしてできあがった、電子書籍絵本『おれはとら』。是非ダウンロードして御覧下さい。
また海外配信に向けての英訳版も、活動をスタートします。


「おれはとら」東北応援プロジェクト

ダウンロードは無料ですが、気に入っていただけたら支援金募集サイトJust Giving内「おれは とら」東北復興応援プロジェクトへ、お志をぜひよろしくお願いいたします!
集まったお金はJust Givingを通して公益社団法人CIVIC FORCEに寄付いたします。


miyazawa_n.jpg宮澤ナツ
1967年長野県生まれ 91年よりフリーランス。
制作活動と平行して、ライブパフォーマンスや子どもを集めてのワークショップもやっています。最近では紙版画による書籍のお仕事も増えてきました。お気軽にどうぞ。
http://www.natsu.cn/
→作品ページはこちら

shimizuy.jpg清水佳子
武蔵野美術短期大学卒業。デザイン制作会社数社を経て、現在フリーランス。撮影のディレクションから装丁、本文のレイアウトまで手掛けます。仕事は楽しく!が信条。blog『しみず手帳』
http://smzd.mo-blog.jp/blog/
作品ページはこちら


001/山本祐司「かぞくえほんシリーズ」

001/山本祐司「かぞくえほんシリーズ」

イラストレーター・絵本作家

描くものの気持ちになって、描く。
見る人をほんわか幸せにする、絵の秘密とは──


かぞくえほんシリーズの5冊は、山本さんが初めて作・絵を手がけた作品です。
はじめは、家族をテーマにした絵本を作りたいという依頼が編集者からあり、家族5人それぞれ違ったテーマでラフを制作しました。じつはその中で、わんた(犬)だけがもともと「るすばん」でした。しかし編集者と打ち合わせをしていくうちに、家族みんなを「るすばん」にしてみようということに。そうして、一から練り直して出来上がったのが、この5冊のシリーズです。

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ポプラ社刊 かぞくえほんシリーズ全5冊

ところで、世に出ることがなかった当初のラフ案というのはどんなストーリーだったのでしょうか。内容は非公開とのことで明かされていませんが、読んだ人たちによれば秀逸だったそうです。ファンにとっては非常にもったいない話ですが、その課程があったからこそ「るすばんシリーズ」は生まれたのでしょう。それにしても、過去のアイディアに固執せずに、あっさりと捨て去るのは勇気がいることですし、本当にその作品のことを思っていなければ難しいことだと思います。

絵本だけでなく、企業のカレンダーや広告、かるたなど幅広くイラストレーターとしても活躍している山本さんは、多忙な日々を送っています。信条にしているのは、真面目に続けていくこと、締め切りを守ること、生きている絵を描くこと。ところで…生きている絵って?
「描くものの気持ちになるんです。人の気持ちもそうだけど、リンゴの味、唐揚げの味なんかも、思い浮かべながら描くと美味しそうに描けるから」
また、制作の過程では「塗り」の段階がいちばん好きで、凹凸のある紙に筆をのびのびとのせていくのは気持ちがいいそうです。だから、作品を見ている側も気持ちいいのですね。
「僕は、自分が幸せにならなければ、幸せな絵は描けないと思う」
という山本さんの言葉が特に印象的でした。

山本さんは京都で生まれ育ちました。普通の会社員だった父、専業主婦の母、自分と妹の4人家族。サザエさんちのようなほんわかした家族だったそうです。でも、学校を卒業したら京都を出たいと思っていました。
「京都の人って威張っていてね、嫌だったんです。世界中から観光に来るでしょ。俺らは地元だ、特別だっていう感じがね」
高校卒業後、まずは大阪の印刷会社へ就職しましたが、電算写植の作業がどうしても自分に合わないと、悩んだ末に辞めて、昼はアルバイトをしながら夜は絵の学校に通いました。でも、やはりイラストレーターは東京に行かなければと一大決心。上京し、アルバイトをしながら絵を描いていましたが、孤独が辛く、とにかく絵の友達欲しさにセツ・モードセミナーに入学しました。そしてザ・チョイスイラストレーション(玄光社)で入選するようになりました。セツでは友達がたくさんでき、奥さんにも出会えたのです。
「奥さんと最初に会ったときのことなんだけど、3人で待ち合わせをしていて、彼女1人遅れてきたんです。それで、それから1時間ぐらい彼女は何も話さなくて、変な人だなーと思いました。ただ不思議とひと言しゃべると、この人が自分の親戚…いとこぐらいみたいな感じがして。その後、なんかうまくいって結婚したんです」
そんないきさつで結婚をし、実際に幸せそうな山本さんを見ると、大事なひととの出会いって、本人同士にしか分からないものなのかなと思いました。

奥さんは「あとさき塾」というプロの絵本作家を目指す人の学校に通っていたので、自宅にはもともと絵本がたくさんあったそうです。子どもが小さい頃は、奥さんがいつも読み聞かせをしていたけれど、山本さんはほとんどしたことがなかったとのこと。
「国語っていうのが苦手で、読むのもちょっと苦手というか。奥さんの方が読むの上手だし」
とはいえ、だんだん絵本の仕事をするようになり、文章も自ら手がけるようになると、国語が苦手だとも言っていられません。
「だから今になって「1日ひとこと」ブログを書いてるんです。言葉の練習と思ってね」
…まさかそんな理由があって書いていたとは! ちなみに山本さんは、絵本の中でもいわゆる幼児(1〜3歳)向けのものを作りたいといいます。幼児向けなので、長い文章だと子どもは飽きてしまうから、いかに少ない言葉で子どもを惹きつけるか、しかも、わかりやすいことが大事なのだそうです。それはむしろ、饒舌ではない山本さんだからこそ、できるのかも知れません。

山本さんがいつもお世話になっているギャラリー「ころころ」の店主のパートナー・室井さと子さんにお話を伺いました。
「イラストは描けるけど、絵本が描けない人ってたくさんいるんですね。一枚の絵はどんなに立派でも、絵が繋がっていかないんです。」
不思議と山本さんには、そういった苦労はなかったといいます。ページをめくると絵が自然に繋がっている。それは山本さんに邪念が無いから…?
「いや、邪念、いっぱいありますよ。たとえば…有名になってみんなにチヤホヤされたいなーとか」
…ホントですか? 実際にこうして世の中に絵本が何冊も出て、名前が知られるようになっても、威張るどころか、誠実で、ちょっぴりシャイな山本さん。どうぞこれからも、私たちに幸せのお裾分けをして下さい。


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自宅二階のアトリエ。いつもここで仕事をします。ドア外のインターホンには「豆だるま」が!…じつはこの人数=忙しい指数なんです。家族の前では忙しいことをあまり態度に表さないという山本さん。ここで小さくアピールしています。


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新作絵本&既刊本のご紹介

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★『すやすや ぷー』
童心社刊 山本祐司・さく
価格¥900+税 

去年まで飼っていたうさぎの想いでから出来たお話です
すごくかわいくて、ぬいぐるみが生きてる感じです
いいこいいこされるのが大好きで
いいこいいこしているとぷーぷー
うさぎは寝てしまいます
ふわふわで幸せになります

絵本ナビよりサイン本が購入できます。

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★『おじちゃんせんせいだいだいだーいすき』
今人舎刊 むらおやすこ・作 山本祐司・絵
2012年10月刊 価格¥1,400+税

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★『たっくんとぼく』
文研出版刊 清水千恵・作 山本祐司・絵 
2010年3月刊 価格¥1,200+税 
表紙、挿し絵、のイラスト描きました



取材協力:ギャラリー「ころころ」 http://d-korokoro.com/index.html

yamamoto_0.jpg山本祐司
1966年、京都生まれ。『ぶっぶーどらいぶ』『すなばでばぁ』(文=中川ひろたか 主婦の友社刊)、「かぞくえほんシリーズ(ポプラ社刊)などの絵本のほか、『ビーズのてんとうむし』(作・最上一平、童心社)、『児童書版 ホームレス中学生』(著・田村裕、ワニブックス)といった児童文学の挿絵、雑誌・広告、ヤクルトカレンダーの絵など幅広く活躍中。
トコトコネット http://www31.ocn.ne.jp/~y2u2j2i2/
→作品ページはこちら